モロッコ、と国の名前をきいてアナタは何を思い出しますか?
わたしはスーパーで売られているタコの原産地でよく見るイメージ…たこを買うときにいつもモロッコのタコなんだなあと見ています…(笑)
アフリカの美容大国”モロッコ”
どんな国かとぱっと思い浮かべることができる人は意外と少ないんではないかと思うのですが、
モロッコはアフリカの北西に位置しており、サハラ砂漠もある国になります。
砂漠がある地域というと、昼夜の寒暖差が激しく乾燥しているために、
住む人たちのお肌はカサカサ、美とはほど遠い…とか思っていませんか?
実はモロッコは美容大国とよばれており、住む女性たちの知恵でつくられた美にとても万能な天然素材コスメがたくさんあるんです。
そのコスメたちを総称で「モロッカンコスメ」と呼び、現地の女性はそのコスメのおかげで美を保っているんですね。
最近の日本の冬は、砂漠並みの湿度?!
日本の冬の湿度は100年前にはもともと70%ほどだったのが、気温上昇などの影響により今では30%ほどまでに落ち込んでいると知っていましたか…?
日によっては1ケタ台になる、と砂漠以上に乾燥している日も…それぐらいに、日本の冬は超乾燥しているんです…!
乾燥は美容の天敵……そこで天然の力・効果で守ってくれるのが、乾燥して水も貴重である地モロッコで生まれた「モロッカンコスメ」。これは日本人も使わずにはいられませんよね!
万能モロッカンコスメの数々!
ガスールクレイ
モロッコのアトラス山脈の限られた場所でしか採れない粘土ガスールは「洗い清める」という意味をもっていて、現地の女性たちはこれで顔から髪から身体すべてを洗っています。
皮脂の吸着力が強く毛穴洗浄に向いていて泥洗顔によく使われて保湿能力にも優れているため、石鹸をつかわずともこれだけで洗顔が終えられてしまうのが特徴です。
今の洗顔の洗浄力に満足していない人は、ガスール配合の泥洗顔料に変えてみても良いかもしれません。
ローズウォーター
高貴な花として知られるバラ。そのうちのダマスクローズの世界5大生産地にモロッコがあるのです。
美容効果の高いダマスクローズからつくられる芳香蒸留水のローズウォーター(バラ水)も、モロッコ伝統の美容法。
バラの谷というステキな名前のオアシスに自生する香り高いダマスクローズを栽培して、各々の家庭でオリジナルを作っているといわれるローズウォーター。
モロッコには「ベルベル」という自由人・高貴な人の意味をもつ伝統的な暮らしを続ける人々が人口の3割を占めていて、昔からの美容法を伝え暮らしているのです。
皮膚や頭皮の炎症・ダメージを防いでくれ、抗菌・抗酸化にも優れている万能な100%天然化粧水だから、バラの香りに抵抗なくむしろ好きだという人には是非オススメしたいものですね。
アルガンオイル
お肌にとてもいいと美容業界で話題のアルガンオイルは、モロッコでしか育っていないアルガンツリーの実の種から採れる完全天然の「黄金にかがやくオイル」です。
30キロの実から1リットルしか抽出されない大変貴重なもの。
モロッコはエステ発祥の地でもあり、マッサージのときによく使われているのがこのアルガンオイルです。
その中身は抗酸化作用のあるビタミンEがオリーブオイルの3~4倍含まれていて、
必須脂肪酸・トコフェロール・オレイン酸も入って、お肌のアンチエイジング・保湿・日焼けによるシミやシワを防いでくれるとっても優れもののオイルなんですね。
天然成分100%で出来ていて、日焼けしてしまう柑橘系のオイルではないので、シアバターなどと同じくいつでも全身に使えてしまうのがポイント!
洗顔のすぐあとにブースターとして使ってあげると、化粧水の美容成分をたくさんお肌に補給してくれますよ。
ウチワサボテン
こちらのモロッコで自生するウチワサボテンの種から採れるオイルが、先程紹介したアルガンオイルを超えるとセレブの間で話題!
その理由は、アルガンオイルの1.3倍のビタミンEを含み、肌を保護するステロールという物質もアルガンオイルの11倍配合されているんだとか…!
ただしゴマ粒のような種から地道に抽出しないといけないという、超貴重な最高級オイルなのです。
残念ながら日本国内で100%のものは多くは流通していませんが、通販やお土産では手に入れることが◎!
とても貴重なため高価なのはご愛嬌。アルガンオイルよりももっと!という人のためのネクスト美容オイルですね。
天然ヘナ
【ヘナで髪がごわごわになってしまった・・・という方】
ヘナは収れん作用で髪にハリコシを与えます。弱ってきた髪には効果的ですが、健康な髪に使うとごわごわした、広がりすぎと感じる方も。しなやかなまとまりを出すヘナ+10種のハーブがお勧めhttps://t.co/9NMRYtBsD3 pic.twitter.com/0zYom8596s— ナイアード (@naiad_cosmetics) January 18, 2017
北アフリカに自生する低木であるヘナ。
生活用品から髪まで染め上げてくれたり、タトゥーとは違いしばらくすると薄くなり消えていく伝統儀式で描かれるヘナアートで使われることで知られています。
モロッコでは、先述のガスールと混ぜたヘアパックで昔から女性たちは髪のケアをしてきています。
どちらも頭皮に良いとされヘッドマッサージも兼ねられたり。年齢を重ねても美しい髪を保つために、女性たちはいろいろ工夫をするようです。
ちょっと番外編
せっかくなので、コスメ以外のモロッコ発グッズもちょこっとご紹介しておきますね!
塩レモン
レシピサイトで話題になった塩レモンも、実はモロッコ発の万能調味料なのです。
イスラムを信仰する人々も多いため、料理酒代わりに肉や魚の臭みをとるのに使われているのが本場の使い方。
ローズウォーターと同じように家庭それぞれの味があるものですが、最近はお店で買って済ませる家庭も多いよう。
塩レモンはビタミン・クエン酸豊富なのはもちろん、塩のしょっぱさとレモンの酸っぱさが合わさって、少ない塩分でも満足できる味を作ることができるので、塩分を控えたい人にも取り入れてほしい食べ物!
バブーシュ
昨年末の話題をさらったドラマ「逃げ恥」でガッキーが履いていたのが、こちらのバブーシュというモロッコ発の革製スリッパ。
室内用でも外用でも履けるもので、さまざまなデザインが現地でも売られています!
日本でも、トレンドをおさえた先の尖ったスタイリッシュなものや、サイズ展開豊富で親子でカンタンに履けちゃうバブーシュもありますね。
ただし、さきほどのガッキーとまったく同じものは売り切れ続出中みたいですのでご注意を…!
これってモロッコのものだったんだ!と新しい発見になった人もいるのでは?
気になったものはすぐにでも手に入れてみましょう!